今月のベアフット

6月のこどもたち

園庭のサクランボが実をつけて日々大きく赤くなってきました。

ツヤツヤと赤く光っている実も見えます。

サクランボの木は例年ですとサクラの花が終わる頃に白い花をぎっしりと咲かせます。

今年は少し慌てたのかサクラと同時に開花しました。

その花をそばに寄ってよく見るとひとつのかたまりにたくさんの花が幾何学模様に並んで形を整えて咲き誇っています。とても美しい。

花が終わると小さい緑の実を、その花の数だけつけます。

そして大きくなるにつれ、自分たちでどんどんと実を落とし始めます。大きい実を残すために自然淘汰をするのです。これってすごいことだと思いませんか。

赤味を帯びたその小さな実は宝石のようで子どもたちが夢中になって拾い集めはお家へおみやげにしたりままごとの材料になったり製作物になったり大活躍です。

そして枝に残っている実が速く大きくなってサクランボ狩りができないかと、子どもたちは木を見上げています。

大好きな果物が目の前で花を咲かせ実っていくというダイナミックな自然の営みをリアルに体幹できるということは大変幸せなことだと思います。

また、幼稚園の庭にこのころ毎年必ず来客があります。2匹のクマバチです。

子どもたちが園庭で遊んでいる上をハチの字かどうかはわかりませんが、気持ちよさそうにに飛び回り子どもたちと一緒に遊んでいます。

クマバチはミツバチ科で名前に似合わず滅多に乱暴はしません。

そして子どもたちがお部屋に入ったりして園庭にいなくなると自然にどこかに飛んでいきます。

本当に不思議です。クマバチにとって子どもたちのやさしい声と動き回る姿が見える幼稚園は大好きな場所なのでしょうか。

しかし不思議なことにクマバチの寿命は1年だとききます。姿かたちが同じように見えるので同じクマバチかと思っていましたが、そうなると毎年違うクマバチが同じように遊びに来るというのはどういうことなのでしょうか。謎は深まるばかりです。

子どもたちの周りは今自然の不思議に満ち、いきいきしい生命力にあふれています。

そして子どもたち自身も輝いてエネルギーに満たされ「大きくなりたい!」と叫んでいます。

そんな子どもたちと6月の日々を元気に過ごしたいと思います。