今月のベアフット

12月のこどもたち

今年はひと際紅葉が美しく鮮やかな森の赤や黄色が園舎の子どもたちの部屋を染めるほどでした。

例年カサカサと枯れたような茶色の葉をいつまでも残すコナラの木の葉も、今年は、それはそれは美しく緑から黄緑そして金色に染まって舞い落ちました。

自然の営みとは何と神々しく、不思議な力をもっているのでしょう。

そんな森もいつしか裸の木が多くなり、朝には霜が降りるようになりました。

いよいよ冬の到来、そしてアドヴェントの月を迎えました。

 

子どもたちは夏の生活、秋の生活を充実のうちに過ごし本当に大きく成長しています。

先日、庭で遊んでいた年少組のMちゃんが、「こんな石があった」といって見せにきました。

そして「ここ、だれが食べたのかなぁ」としげしげと見ているので覗いてみると、確かにはじっこが削ったようにいびつになっています。

「あら、ほんとだ。Mちゃん食べたの?」ときくと「ううん、わたしじゃないよ」「じゃだれだろう」といっているとそこに年少組のHくんやRさん、Yくんが寄って来て「アリじゃない?」「ダンゴムシだよ」「チョウチョかもしれない」と話し合いが始まりました。

結局結論はでませんでしたが、ひとつの石からMちゃんをはじめ、それぞれが自分のものがたりを創り出している様子が伺えました。友だちとひとつのことを共有して話題を作っていくという力が育っているということにも感心しましたし、子どもたちがこうして仲間とともに成長しているという実感をもつことができたひと時でした。

こうして豊かにゆったりと成長している子どもたちと12月は神様の御子の赤ちゃんイエスさまのお誕生をお迎えするクリスマスを迎えます。

幼稚園ではクリスマス礼拝をお家の方とご一緒に12月24日にいたしますが、クリスマスはその日だけのものではありません。

その前4週間はアドヴェントといって子どもたちは一日一日楽しいことを積み重ねてクリスマスがくるのを待ち望みます。幼稚園では特別の日々としてミラクルに輝きます。クリスマスは昔から素晴らしいあたたかい奇跡がおきる時でもあります。

世界中の平和が実現するように、みんなが笑顔でいられるようにと日々祈りたいと思います。

そしてみんなが「クリスマス おめでとう」と心から祝えるようにと願っています。

 

副園長