今月のベアフット

2月のこどもたち

立春を迎える2月になりました。

とはいいましても寒い寒い日々が続いています。

日本海側の方々は大雪で大変だときいていますが、幸いにも塩尻は凍みこそすれ雪の少ない冬の日です。

子どもたちは寒くても登園するとすぐに外に出てかけっこをして息の白さをおもしろがったり、凧揚げをしたり、木々の枝に薄く積もった雪の結晶を発見したり、シャボン玉を凍らせたりと冬ならではのおもしろい世界を楽しんでいます。

例年ですとこれから大雪が降る可能性が大ありなのですが、雪が降れば降ったで子どもたちはまた大喜びで遊ぶことでしょう。

先日、暖かい部屋で、年少組の女の子が二人でカルタ取りをして遊んでいました。

私も読み手になって入れてもらいました。

大好きな絵本のカルタでもう何度か経験している二人は一枚でも多く取ろうと真剣にことばをきいています。

ちなみに、ひらがなの字の部分はシールでかくしてあるので字の読めない子も一緒に楽しめるようにしてあります。

ことばをきいて、絵の内容と合わせて取っていくのですが、大人でもなかなかむずかしい作業です。

さて、私が読み始めると、一人の子は全部読み終わらないうちに「はい! ハイ!」バン!バン!と勇ましい音と共に威勢よく札に手をついてとろうとします。

たいがいの場合お手付きで「あぁ 違ったね」ということになります。

もう一人の子は、よーく最後まで言葉をきいて絵を確かめています。

そして「はい」と静かに札を取ります。たいがい正解です。

この対照的な二人の様子がおもしろくて繰り返しカルタ取りをしました。

最後に数えてみると、バンバンとお手付きをしながら取っていた子も数打ちゃ当たるで、正確に取っていた子とだいたい同じくらい札をとることができていました。

ここでも「世の中にはいろんなタイプの人がいるんだなぁ。こんな小さいうちから一人一人がみんな違う」と思わされました。

それにしても、お手付き友だちに文句も言わず楽しそうに一緒に遊んでいる子に感心すると同時に「これが子どもの寛容さであり、何でも遊びにしてしまえる特性なんだな。子どもって素晴らしい。大人になるとそうはいかない。羨ましいことだ。」と心底思いました。

性格も経験も表現もそれぞれ違う子どもたちが、幼稚園という場で時には自己主張し、時には妥協しながら共に生活する中で社会力をつけていく、それが成長ということなのだろうと思います。

学年の終わりを迎えている今、人と密接に関わるなかで生まれる社会力の芽を大事にしながら、この月も大切に日々を過ごしていきたいと思います。