今月のベアフット

3月のこどもたち

一時期とても暖かい日が続いてもう春になったのかなと思いましたが、なんのなんの その後どっさり雪が降り冷たい風も吹いて冬に逆戻りといったこの頃です。

1年の保育も最後の月を迎えました。

この1年の子どもたちの成長はどんなだったでしょうか。

そんな検証をしながら今月は一人一人に向き合って過ごします。

2月の21日には、お家の方にもおいでいただいて、この1年子どもたちがみんなで育ち合ってきた姿をコンサートという形で表現しました。

その中で幼稚園の満3歳児から年長児までみんなで創り出したのは「ブレーメンにいこう」と題した劇でした。

グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」を少し脚色して、年長児がリードしながらリズムよくお話が進みます。

ニワトリ ロバ イヌ ネコの役になった小さい人たちはトリプルキャストでそれぞれの場面を担当したのですがその入れ替わりもスムーズにできて見ている人は気づかない程(気づいていたかな)うまくいきました。

大きい人が満3歳児の小さい人の手をとって動きをリードする姿もほほえましく、終始話を進めていく年長の人たちはとても頼もしく見えました。

最初、ドロボーの役は誰もなりてがないだろう、教師がやろうかなどといっていましたが、ところがどっこい、年長の中でドロボーの役になりたいと応募する人がたくさんいて、それも山賊のようなドロボーになりきって魅力的に演じましたので、小さい人たちが「かっこいいー!」と憧れるほどでした。

最終的に全員が舞台の上に立ってフィナーレを飾りましたがどの子も楽しかった!という満足げなお顔でした。

子どもって演じるのが実に好きなんですねぇ。自分が役になりきってものがたりの世界に浸って楽しむ、それもみんなと一緒に、ということは子どもにとって楽しくて楽しくてしかたないのでしょう。

ショートストーリーでしたがその中で今年の保育のめあてとしてきた「ともに紡ぎ合う」という姿を見ることができたとうれしく思いました。

 

今月は子どもたちにとっても保育者にとってもまとめの時となります。

一人ひとりがどのように園生活を送りどんな成長をしたかを喜びをもって確認することができるようにしていきたいと思います。

そして、年長児がこの園を巣立つ卒園式には一番大きな姿で、胸をはって臨めるように、そして送り出す人たちもその雄姿を見つつ、大きくなっていく自分に希望を育てられるようにしてほしいと思います。

お子さんの卒園を迎えたお家の方々には、小さかったあの子がこんなに大きく成長してという感慨をもたれていることと思います。

毎日手をつないで送り迎えしたこと、工夫しながらお弁当を作ったこと、毎朝健康管理表に記帳したこと、そんな日々の積み重ねがこれから大きくなっていく子どもにとって愛されていたことの大切な思い出となることと思います。

お子さんと共にお家の方も卒園です。

この大切な幼児期をお子さんの手のぬくもりと、笑顔と一緒に過ごしたことはお家の方にとっても記帳な宝となることでしょう。

卒園式までのあと少しの日々を大切に過ごしていきたいと思います。

 

副園長