今月のベアフット

11月のこどもたち

園庭の木々も見事な紅葉が始まり子どもたちは色づいた葉やいろいろな木の実を拾って遊んでいます。

園庭の隅にあるコナラの木の狭い一角は子どもたちの好きな好きな場所で、いつも何人かが座り込んでは、ダンゴムシやらドングリを捜しています。

年少組のYくんも熱心に落ち葉をひっくり返してはドングリを探していましたが、どうやらドングリから出てきた幼虫に遭遇したようです。

小さな手の平に乗せて這いまわるのをじっと見ていました。そして「お家に持ってかえる」といいました。

ちょっと無理じゃないですか、と思いましたが大きなビニールの袋に他のどんぐりの実と一緒に入れて持ち帰るようにしました。

あの幼虫が死んでしまっても2、3日たてばきっとどんぐりの中から幼虫が出てくるに違いないと思ったからです。

次の日、教師たちはみんな興味津々で、「Yくん、ドングリ虫はどうなった?」とききますと、静かに「けろちゃんにあげたら食べた」といいました。

予想外の答えに、ウン? けろちゃん? けろちゃんてだれ? と思って聞くと「カエルだよ。」「えっ、カエル飼っているの?」「うん」とすまして答えました。

そうか、Yくんがじっと幼虫を見ていたのは「これはけろちゃんのごちそうになるぞ」という魂胆があったのか。それでお家に持って行きたかったのか。と、すべてが結びつきました。

けろちゃんにとってはおいしいおみやげだったんだろうなとおかしくなりました。

さて、暑い夏から駆け足で秋になり冬の始めとなりました。11月は神様からの恵みに満ちる時です。

いつも私たちは神様の恵みの中で生活していますが、秋はそれがより顕著に表れます。

たくさんの収穫物が与えられます。美しい自然の変化が見られます。そして子どもたちが大きく成長して実りの時を迎えます。

ふだん神様は見えませんがこうしてたくさんの恵みを頂く中でその中に神様の存在を確かに感じることができます。私たちは神様に守られ愛されているのだと。

11月は収穫を感謝する感謝祭、子どもの成長を祝福していただく幼児祝福式、など具体的に一つ一つの恵みに感謝する中で喜んで豊かに過ごしていきたいと思います。