くっついた

三浦太郎 作・絵
こぐま社
今月はこぐま社の新刊絵本「くっついた」をご紹介いたします。
この本の作者は三浦太郎さんですが、0歳のわが子との触れ合いの中で作った絵本だということです。
三浦さんはスイスやイタリアなどではすでに2冊の絵本を出版して高い評価を得ていますが日本ではこの「くっついた」がはじめての絵本になります。
ことばも絵もシンプルで色が美しく、本当に小さい人から楽しめる絵本です。
ことばをみんな紹介してもそんなに多くはありません。
きんぎょさんと / きんぎょさんが / くっついた
あひるさんと / あひるさんが / くっついた
ぞうさんと / ぞうさんが / くっついた
おさるさんと / おさるさんが / くっついた
おかあさんと / わたしが / くっついた
おとうさんも くっついた
という「くっついた」ということばの繰り返しが続きます。
子どもたちはこのリズムが心地よくてすぐに覚えてしまいます。
そして、おかあさんとわたしがほっぺとほっぺをくっつけている場面になると必ずニコッとします。
さいごはおとうさんもほっぺをくっつけて、まんなかにいる「わたし」はほんとうにうれしそう。
こどもが自然に幸せになっていく、幸せを確信することができる、そんな絵本です。
赤ちゃん絵本ではありますが、子どもたちはこの絵本が大好きです。
大人もきっと最後は幸せな笑顔で読み終わること、請け合いです。