じゃむじゃむどんくまさん

柿本幸造 絵
蔵冨千鶴子 文
至光社
いいきもちでひるねをしていたどんくまさんをじゃましたのはすずなりのりんごの木から落ちてきた、りんごの実でした。
どんくまさんはそのりんごの木をゆすって実をおとすのに夢中。
そこにりんごの木のもちぬしのうさぎさんがやって来て、どんくまさんはりんごはこびのお手伝いをすることに。
うさぎさんの家につくと家中あったかいあまずっぱいにおいでいっぱい。
うさぎさんはじゃむやさんだったのです。
どんくまさんはここでもお手伝い。
いっぱいできあがったじゃむを売りに出かけますが、さてどうなるでしょう。
どんくまさん、失敗しないでうまく売れますかね。
お馴染みどんくまさんシリーズの中のお話です。
画面いっぱいに描かれたどんくまさんの姿、ダイナミックな柿本さんの絵にゆったりとしたあたたかさがあります。そして、ちょっとのんびりやのどんくまさんの繰り広げる物語りはやっぱりのんびりしていて、どんくまさんが失敗してしょんぼりしている時は一緒にどうしようと悲しくなってしまったり、どんくまさん何やってるのと背中を叩きたくなったりします。そして、読み終わった時にホッと一息ついて気持があたたかくなるのです。
大人が読んでも癒される、そんなどんくまさんです。