おばあさんのすぷーん

神沢利子 さく
富山妙子 え
福音館書店
おばあさんの大切なスプーン、ぴかぴか光ったそのスプーンがある日カラスにつかまれて木の上の巣の中に。
季節が変わりスプーンは大風に吹き飛ばされて雪の上。
3びきのねずみに見つけられ不思議、不思議と遊ばれるうちにスプーンはねずみを乗せて雪の上を滑り出す。
スプーンのそりは滑りすべって走っていきおばあさんのいえに飛び込んだ。
ことばにリズムがあって読んでいるうちに楽しくなってきます。
とくに3びきのねずみを乗せそりになって山を滑り降りるところなどは本当に自分も滑っているような感じになります。
そして着いたところがおばあさんの家。
冒険してきたスプーンが大好きなおばあさんのところに戻ってきたという安堵感でうれしくなります。
ねずみとおばあさんの笑い声が聞こえてくるようなそしてそのなかに自分もいて一緒になって笑っているようなそんなほのぼのとしたあたたかさが感じられる絵本です。