ぐりとぐらのかいすいよく
なかがわりえこ と やまわきゆりこ
福音館書店
のねずみのぐりとぐらがなみうちぎわであそんでいると、びんが流れ着きました。
中には てがみ と ちず と うきぶくろが入っています。てがみには「しんせつなともだちへ しんじゅとうだいへきてください。うみぼうずより」と書かれていました。
ぐりとぐらは地図をみながらしんじゅとうだいにむけて出発することにしました。
しんじゅとうだいにはしんじゅのランプをみがくのがしごとのうみぼうずがぐりとぐらの到着を待っていました。
うみぼうずは2人に大事なしんじゅをあなにおとしてしまったことを話しました。
それをきいたぐりとぐらは早速うすぐらい岩穴の奥に入っていき落し物の見事なしんじゅを運び出しました。
おおよろこびのうみぼうずは、二人にお礼をしたいといいました。
さて、ぐりとぐらはなにをお礼にもらったと思いますか。
おなじみのぐりとぐらのお話です。
広い海と小さなのねずみ、大きなうみぼうずと小さな真珠灯台、の不思議なコントラスト。
波に乗って泳ぎ回るうみぼうずとぐりぐらの楽しい泳ぎ、うみぼうずとぐりぐらの小気味いいかけあいと友情、などが躍動的なリズムで描かれていてぐいぐいと話のなかに引き込まれていきます。
そして、自分もぐりとぐらと一緒にドキドキしながら冒険をしたり、広い海で気持ちよく波に寝そべったり名人のように泳げるようになったような気持ちにさせてくれるのです。
夏の日にふさわしい1冊です。